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◆「知ってる」知識から「使える」知識へ

先輩の話す英語に大きなヒントを見つけた私は、そのヒントを実現化するべくいろいろと模索しました。

とにかく、既に自分が「知っている」、「わかっている」語彙や構文が、スラスラとタイミング良く、リズム良く、口から出てくるようにするためにはどうしたら良いのか?どんな練習法がベストなのか?

そして、あれこれ考えた結果、やはり学校へ行ってプロから習うのがベストなのでは、とその時点で考えるに至りました。

それも外国人講師達が担当するような英会話スクールではなく、日本人でありながら英語を話すプロである「通訳」が教壇に立つようなスクールが最も効果的だろうって思ったんですね。

というのは、通訳の人なら、私の先輩の英語のスピーキングスキルをさらに上回っているだろうし、そういう人なら、きっとどうしたら自分の中に既に「持っている」知識を実践で「使える」技術に変えることができるのか、ということに対してのノウハウを教えてくれるはず、と直感したんですね。

そこで都内にある某通訳案内業試験対策予備校に入学しました。

その学校では、週に2回、120分の授業を受けるんですが、レッスンの大半は、通訳案内業国家1次試験で高得点をあげるために欠かせない、英文読解と和文英訳のトレーニングに費やされましてね。

もう少し、実際に「英語を話す」ための実用スキルを教えてくれるのでは考えていた私には、ちょっと違和感を感じる内容でしたね。

しかし、しばらく通っているうちに、担当の某カリスマ講師が頻繁に、「英作文は自分の知っている知識を上手に使ってやること」だとか、「英語を話す練習に相手は要らない」、「むしろ一人で行う練習こそ英語を上手に話すためには大切」などの話を体験まじりにしてくれ、だんだんと「これでいいのかもしれない」と思えるようになっていったのです。

その講師が教えてくれたノウハウの一つに、通訳の人達がセルフトレーニングとしてよく行うという、「一人通訳練習」なるものがありましてね。

これは、電車の中だとかお昼を食べている時だとか、とにかく一人でいる時間に、周囲の情景を頭の中で英語で描写していくものなんです。

例えば、隣りでしゃべっているサラリーマン達の会話だとか、電車の車窓から飛び込んでくる景色など、目につくもの、耳に入ることを片っ端から英作文していく練習なんですね。

そこで私は、「一人で行う英会話のための練習として、英作文が思いのほか有効かもしれない」ということに気づきました。

普段の英作文(和文英訳)練習が「上手に英語を話すための」練習になっているということは正直言ってそれまで考えたこともなかったんですね。


ところが、その学校の課題の和文英訳を行っていて難解な表現や語彙にぶつかり悩んでいると、時々、私の先輩の話す英語が頭に蘇ってきたりして、「あ、そうか、もっと簡単に考えて、自分の知っている範囲内の表現で工夫してみりゃいいじゃん」と気づくと、途端にいい発想が浮かんだりして筆が進むことがあったんです。


そこで、(あれ、これって、ひょっとして、知っている知識を使える実用技術に変える練習してるんじゃないの?)って思い始めたんですね。

だって、和英辞書でも使わない限り、英作文っていうのは、必然的に自分の持っている「知識」だけが頼りなわけですから。

◆通訳学校へ通っても、話せない・・・

そんな感じで半年くらいが過ぎて、学校のカリキュラムも通訳案内業試験の2次の「英会話」対策に入りました。私にしてみれば、ようやく待ちに待った外国人相手の「実践演習」のレッスンが始まったわけです。

ところが、いざ、蓋を開けてみると、これが、また、なかなか上手くいかなかったんですね。

この学校に入って、半年間、カリスマ講師の言うとおりに、それなりに英作文のトレーニングをやってきたつもりだったんです(といっても私の性格ですからそれほど一生懸命やったわけでもなかったのですが)。

ところが、いざ、外国人講師に質問されて何かを説明しようとすると、以前とほとんど何も変わっていなかったのですね。

つまり、あいかわらず、途中でしどろもどろになってしまったり、本当に言いたいことの半分も言えないうちに話を切ってしまったりとね。

また、リズムやスピード感も全然ないし、詰まったり、どもったりする癖も少しも進歩してなかった。

ショックでした。悩みました。何故だろう?

一人で英作文の練習をしている時には、それなりにいい表現や語彙がスムーズに浮かぶようになってきていた頃なんです。

実際にその頃、英検の準1級にも合格を果たしたりして、結構自信がつき始めていた頃だけに、本当に落ち込みましたね。

「何が足りないのだろう?」

その頃、結構仲良くなっていたクラスメイト達と暇を見つけては、英会話上達法について話し合いました。

彼らの中には、この学校の他に、英会話スクールに通っている人も結構いて、「やっぱり英会話を上達させたいのなら、実際に外国人と話す事が肝心。一人で英作文だけしているのでは不十分だろう」という意見が大勢を占めることが多かったんですね。

私も英会話スクールに通うことを検討しましたが、すでにこの学校に通っているので、もう予算もなければ、時間もなかったので断念せざるを得ませんでした。

そこで、思いついたのが、県や市が運営する「国際交流」の団体に所属し、外国人スピーカー達と交流を図るというものでした。

これならお金はかからない!(この考えは後で間違っていることが判明したのですが・・・)そこで、早速、いろいろ調べてみたら、ある団体が「ボランティア日本語教師」を募集していたので、それに応募したら、すぐに採用されたんです。

よし、これで、外国人の友達をたくさん作れば、俺の英会話力も飛躍的に伸びるだろう!

ところが、ここでもまた、落とし穴が・・・。

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