【その1】: 問題量とは対照的に速読力が要求される準1級の読解問題の真実!
英検準1級の読解問題は、TOEICと比べると、それほどの量ではありません。
しかし、実際に使われている英文や語彙の難易度は、断然、準1級のほうが上であり、かなりのレベルの読解力が要求されることは間違いありません。
では、ハイレベルな読解力を養成するためには、どうしたらいいのでしょう?
当然、普段からたくさんの読解練習を行って、深い文法知識と、幅の広い語彙知識を、どんどんと身につけていくことが肝心である、と考えるのではないでしょうか。
ただ、私は、それだけでは準1級に通用する読解スキルが得られるとは、考えていません。
どれだけ普段から読解練習を重ねていても、あるポイントが欠けていると、実は、そこで養った読解力が、テストで充分な力を発揮してくれないことがあるのです。
そのポイントというのは、どれだけ一生懸命に文法の勉強をしても、また、どれだけたくさんの単語を覚えたとしても、身につくものではありません。
しかも、それが欠けていると、テストでのハイスコアに結びつかないもの。いったい、そのポイントとは何でしょう?
答えは、「速読力」です。
問題数自体はそれほど多くはないので、一見すると、見落とされがちなのですが、実は、準1級のように中身の濃い難度の高い英文を読解していくうえでも、速読力というのはかなり重要です。
理由は以下の通りです。
つまり、英文というのは、難しくなれば難しくなるほど、1回読んだだけで理解できる内容というのが、レベルダウンしていきます。
そうなると、できれば、2回、3回まわりと繰り返して読むことで、理解内容の範囲をだんだんと広げていくのが理想的になるのです。
そのように繰り返し読むことは、内容を深く理解するうえで効果がある代わりに、代償も払わなくはなりません。
「時間」です。
一見、問題量はさほど多くないように見える英検準1級のテストで速読力が要求されるのはこのためです。
つまり、難度の高い英文を繰り返し読んでいかなくては正解を拾えない問題が多いので、読解量そのものは、実は、実際のテスト問題に印刷されている量の何倍にも相当することになるのですね。
そうなると、制限時間内に問題を解き終えるためには、当然、読解スピードそのものを高めなくてはなりませんよね。
そこで、モノを言うのが、まさに、「速読力」なのです。
この「速読力」というのは、実は、普段から、意識して取り組まなければ、実は、なかなか身につけることができない、読解スキルの要点とも言えるものです。
前述しましたように、ただ漫然と、英文を読解練習しているだけでは、ほとんど、養成されないスキルなんですね。
このコラムでは、ちょっと変わった速読力の高め方をご紹介したいと思います。
この方法では、意外な道具を用いることで、普段の取り組みも相当に楽しくなります。
それでは、これから詳しく見ていきましょう。
【その2】: 洋画活用の英語学習への意外な効果!
私流の一風変わった速読力養成法で用いる道具とは、洋画のDVDソフトです。
洋画を英語学習に役立てること自体は、実は、真新しいことでも何でもないかもしれません。
実際、多くの英語学習者が、洋画を学習のための実益も兼ねて、普段から、鑑賞していることでしょう。
しかし、ここで考えてみて頂きたいことは、英語のどの分野のスキルを高めるために洋画を用いるのか、ということなんですね。
これまで、洋画を、英語学習を意識して鑑賞したことがある人のほとんどは、おそらく、それを、「英会話のため」、もしくは、「リスニング力向上のため」、という目的を強く意識されたのではないでしょうか。
ところが、私の考えでは、洋画鑑賞が最も効果を発揮する分野というのは、実は、英会話やリスニングではなく、読解力なんです。
そして、読解力の中でも、特に、速読スキルの養成にとっては、至上最強のツールであると断言してもいいほどなのですね。
その理由を説明しましょう。
まず、最初に、断っておかなくてはいけないこととして、この学習法に使う洋画は、ビデオではなく、DVDソフトであることが必須です。
理由は、DVDならば、画面に英語字幕を出すことができるからです(ビデオでもキャプションデコーダという機械があれば出せますが)。画面に英語字幕を出す、ということが、この方法では、最も重要になります。
さて、そのDVDの洋画をセットして、後は、基本的に、それを"観ていく"だけなのですが、ここで大切なのは、洋画鑑賞の目的を忘れないことです。
つまり、この取り組みは、あなたのリスニングや英会話力を磨くためではなく、速読力を磨くためである、ということをしっかりと確認してください。
そのうえで、その洋画のストーリーや俳優達の台詞のやり取りをしっかりと把握していくのです。そして、その際、英語の音声を聞き取ることは重要ではありません。
大切なことは、画面の下に現れる字幕をしっかりと目で追っていくことです。そして、その内容をしっかりと理解するように努めてください。
長い台詞を俳優が話す時には、読み取らなくてはならない字幕の英文量も、半端じゃなく、長いものになります。
そして、それらは、印刷された文章とは違って、俳優が話す速度に合わせて、画面に上に現れては消え、現れては消えを繰り返し、その中の一文字たりとも、留まることはありません。
すなわち、あなたは、その画面上の文字を追っていくためには、自動的に、ネイティブが話す速度にあわせた"速読"が要求されるわけです。
これこそが、私が、洋画鑑賞が、速読スキルを養成するにあたって、最強の方法となり得ると申し上げた理由なのですね。
では、次章では、もう少し具体的に、実際の練習の方法をご説明したいと思います。
【その3】: 俳優達の高速会話が、速読練習の"メトロノーム"代わり!
英文を速読するうえで、最も大切な要素の1つに、「読むリズムを崩さない」ということがあります。
速読ができる人はみな、ある一定のリズムをずっと継続しながら、英文を読み進めていくことができるんですね。
それに対して、速読を苦手としている人は、複雑な箇所や、語彙の解釈に自信がない箇所にさしかかると、読む速度やリズムが大幅に乱れることが多いものです。
洋画DVDを使った「英語字幕鑑賞」を行っていくと、この「リズム」に乗って、一定のスピードで英語を読んでいくことが自動的に練習できてしまいます。
理由は簡単です。
映画の中の俳優達は、大抵、リズミカルに、しかも、かなりの速度で、英語を話し続けていくからです。
これは、ちょうど、ピアノを練習する人が、メトロノームを使って、演奏する速度やリズムを体得するプロセスに似ているかもしれません。
すなわち、英文を読解していく際に、自分のリズムや速度にまかせて、それを行うのであれば、これは、速読練習には全く役に立たないのですが、字幕の英語なら、俳優の音声が丁度、メトロノームの代わりをしてくれるのですね。
字幕の英語は、彼らの音声の速度に合わせて理解していかなければ、どんどんと消えてなくなっていくので、嫌でも、なんとか、そのスピードに合わせて理解しようとしてしまうのです。
ただし、普通の映画は、全て観ようとする2時間くらいかかるので、この速読をいきなり2時間も続けるのは無理があります。
そこで、私が薦めるのは、映画の中で、5分くらいの場面を限定して、その場面だけを繰り返し流して、その箇所の字幕だけを繰り返し追う練習をするのです。
こうすると、最初のうちは、俳優の話し方が速すぎたりして、読解スピードが追いついていかなくても、何回まわりか同じシーンを繰り返して観ているうちに、それらの字幕を完全に速読することができるようになっている自分に気づくでしょう。
1つの場面が速読できるようになったら、次は、違う場面をまた5分くらい切ってみるようにします。
そして、やがて、慣れてきたら、切る場面の長さを、7分、10分と、少しずつ長くしていきます。
そうすることで、あなたの中での速読のキャパシティや、読むリズムの安定感が、どんどん高まっていくはずです。
私自身は、これを、ケビン・コスナー主演のJFK
特別編集版 でそれこそ、場面の台詞を暗記してしまうくらいに練習しました。
JFKは、裁判のシーンがメインの映画で、特に台詞が多い映画でしたので、ものすごい量の英語字幕を読解しなくてはならなく、この練習にはうってつけの題材でしたね。
ですから、あなたも、このやり方を試してみるにあたっては、できるだけ台詞が多い映画を選択することが肝心かもしれませんね。
アクション映画などを選んでしまうと、ほとんどが効果音だったりして、あまり、速読の練習にはなりませんから気をつけましょう。
というわけで、あなたも、是非、この必殺のDVD字幕"英語"鑑賞式の速読スキル養成に是非、チャレンジしてみてはいかがですか!
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